2024-01-01から1年間の記事一覧

『いなかぶり』小論 ― 島尾敏雄にとって小高とは? 1 はたて 「波はどんどんふくれ上がって来た。」 『いなかぶり』はこの、死の予感を暗示させる不吉な一行から始まる。 「都会の子」である主人公の少年「思無邪(シムヤ)」が父母の故郷である小高町(現南…

『爆心地ランナー』取材画像集(2)

『爆心地ランナー』を読まれた方、これから読もうとする方、ありがとうございます。ここでは収録された2作のうち、「こんなやみよののはらのなかを」の取材画像を紹介します。 「こんなやみよののはらのなかを」(略して「こんやみ」)は、震災当時双葉高校…

『爆心地ランナー』取材画像集(1)

『爆心地ランナー』を読まれた方、また、これから読まれる方も、ありがとうございます。この本には「爆心地ランナー」と「こんなやみよののはらのなかを」の2作が収録されています。 「爆心地ランナー」は東京に新型コロナウイルスのよる緊急非常事態宣言が…