踊りたくなるほど美味しいトマト

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 いわき市内を移動中にバスの車窓から見つけた納屋。傾きながら踏ん張っている。震災からずっと傾きっぱなしか、老朽化で徐々に傾いていったのかは知らない。驚くべきことに、軒先は農機具置き場としていまだに使っている。保存会を立ち上げよう。がんばれ納屋。

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 いわき市四倉町に「ワンダーファーム」という観光農場ができた。トマトの収穫体験ができるという。

 僕のように一人で参加した中年男性が楽しめるのか? 返って寂しくならないか? という懸念100パーセント。一人旅ならまず来ないだろう。しかし意外と楽しめた。というか、僕も大人になったものだ。

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 ごらんのように密閉状態のハウスの中で、水耕栽培でいろんなトマトを栽培している。ここのトマトが美味しいのはパイプで二酸化炭素を送り出しているからだそうで、受粉のためにミツバチを飛ばしている。(ふつうトマトは風で受粉しているが、ここは外気を遮断しているので風は吹かない)僕らが収穫したのはミニトマト。ふだんは口にできない珍しいトマトを採っては食べ採っては食べしながらお土産用の袋へ。

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 フラガール」という独自の品種は「踊り出したくなるほど美味しいトマト」という意味だそうだ。確かに甘い。僕が踊ったかどうかは別として。

 コロナのせいか、バイクや自転車のツーリングの人が多かった。トマト収穫はしなくても、トマトやトマトジュース、ドレッシングなどの加工品を売ってる「森のマルシェ」や新鮮な野菜をふんだんに使ったレストラン「森のキッチン」もあるから、休憩所にも使える。

 なんだかパンフレットの説明書みたいになったが、本当にトマトは美味しい。掛け値なしに美味しい。

 ところで、上から2番目の写真。巨大なトマトのオブジェの影に足が見えているが、これはバーベキュー小屋がうるさくて逃げてきた(たぶん)自閉症の人の足。ずっと独りでぶつぶつと何かつぶやいていた。