2020-01-01から1年間の記事一覧

お蔵だし写真・小高編(2)震災後

震災後10年目に向けて、震災で失ったもの、新たに得たものを改めて考える材料になればと、公開します。ここに上げる写真はどれも震災1年後の2012年4月、小高町への出入りが自由になって撮影したものです。道ばたにはまだ津波が運んできた泥が残っています。1…

お蔵だし写真・小高編(1)震災前

コロナ禍でしばらく帰郷は無理そうだし、むかし撮った写真で、震災前の南相馬市小高区の街並みがわかるものを貼り付けます。プリントをスマホで撮影しているので画像としてはよくないのですが、わかる人には、少しでも懐かしんでいただけたらという想いです…

踊りたくなるほど美味しいトマト

いわき市内を移動中にバスの車窓から見つけた納屋。傾きながら踏ん張っている。震災からずっと傾きっぱなしか、老朽化で徐々に傾いていったのかは知らない。驚くべきことに、軒先は農機具置き場としていまだに使っている。保存会を立ち上げよう。がんばれ納…

世界一のバナナが広野にあった

広野町のトロピカルフルーツミュージアムを見学する。ちなみに看板右後方に屹立する白い塔は広野火力発電所(東京電力)の排気筒。ここも津波の被害を受けて震災後しばらくは操業を停止していたが、東京に電力を送るため大急ぎで修復し機能を回復させた。だ…

ふくしまオーガニックコットンプロジェクト

実を言えば僕は、オーガニックコットンプロジェクトの農場見学を第一の目的に、ふくしまファンクラブ主宰のスタディツアーに参加したのだった。 オーガニックコットンプロジェクトは前々から知っていて関心はあったのだ。 プロジェクトの内容は、主宰団体NPO…

小名浜漁港に行ってみた

そういうわけで(どういうわけかというと前記事「国褒め」の続き)、これから何回かに分けて、僕が見てきた福島再生の取り組みを報告する。 上の写真は小名浜漁港。「いわきら・ら・みゅう」など観光スポットの反対側にある。ここで水揚げされた魚介類は魚市…

福島を「国褒め」したい

僕はずっと脱原発派で活動してきて、それは今でも変わらないのだけれど、今年の初めに「脱原発」を看板にしたある文学者の団体から脱会した。ぼくは毎年、会の活動として有志を福島の被災地に案内してきたのだけれど、それもむなしさを感じ始めていた。「批…

伝承館への建設的提言

この記事は「伝承」シリーズのまとめです。これから読まれる方は、月間アーカイブをクリックして最も古い順から読んでいただけると幸いです。 アレクシェービッチ(ノーベル文学賞受賞)著『チェルノブイリの祈り』に、チェルノブイリ博物館を作った人の証言…

チェルノブイリではどう伝承しているのか

僕がチェルノブイリを訪ねたのは2017年の秋。チェルノブイリ博物館には日本コーナーが設けられていた。中でも印象が強かったのは、日本を象徴する桜の妖精(煙の美女)と、ウクライナ語と日本語が一対になった詩。「あなたの兄弟」の祈りに応える詩が日本で…

商業施設だって伝承している

僕がスタディツアーにはまったのは、(というかはまる前にコロナの流行が始まって中止が相次いだわけだけど)2019年冬にJTB主宰のスタディツアーに参加し、薄磯地区の語り部の話を聞いたり小名浜魚市場を見学してからだ。たまたまというか、当時、観光物産セ…

Jヴイレッジだって伝承している

ふくしまファンクラブのツアーではJヴイレッジ内のホテルに泊まった。Jヴイレッジにはホテルもレストランもあり一般人の利用も可能だ。スタディツアーの宿泊者のためにはJヴイレッジの歴史を解説する専門の担当者だっている。 ちなみに上の写真は施設内にあ…

双葉町で見て欲しいあちこち

双葉駅から伝承館までシャトルバスが出ている。でも貴方がもしシャトルバスを利用せずフリーで動けるなら、シャトルバスとは異なるルートを見て欲しい。下の写真は伝承館までの最短ルートにある光景だ。なお、撮影日は2020年3月末なので、現在は姿を変えてい…

双葉町の伝承館は何を伝えたいのだろう

11月21~22日、ふくしまファンクラブ主催のスタディツアーに参加。東日本大震災・原子力災害伝承館を見学してきた。僕はまあ、地元出身者であるし今までは自分で行くか見学者を募って自分が案内人になるかしてきたのだけれど、最近はスタディツアーに参加し…